陥没乳首ってなに?

胸の悩みは大きさだけではありません。日本人に多いと言われている悩みに陥没乳首があります。陥没乳首とは乳首が乳輪から出ず、バストに埋もれた状態のことを指します。バストの成長に乳管の発達が追い付かないのが原因とされており、中高生など、比較的若い時から悩んでいる方が多く、正しい治療法や対処を早期に知る必要があると言えます。

陥没乳首のリスクと治療のススメ

見た目にコンプレックスを感じるという悩みが多い陥没乳首ですが、見た目だけの問題ではなく、陥没乳首をそのままにしておくと、陥没している部分に汚れがたまり、雑菌が繁殖し、乳腺炎や乳輪下膿瘍を引き起こすことがあります。妊娠すると授乳時の妨げにもなりますので、あまり放置したくはないですよね。症状によっては自分で簡単にケア出来る場合もあるため、必ずしもクリニックに行く必要はありませんが、可能であれば医師に相談することをおすすめします。

自分で治すことが出来る?

陥没乳首は状態によって「仮性陥没乳頭」と「真性陥没乳頭」に分類されます。引っ張るなどの刺激を与えると徐々に乳頭を出すことが出来る場合は「仮性陥没乳頭」と言われます。仮性の場合の対処法としてよく紹介されているのが、マッサージです。1日数分間のマッサージを続けて、これで改善がみられる場合、費用をかけることなく健康な乳首を取り戻すことが可能です。

刺激を与えても改善が見込めない場合は、治療器具に頼るのはいかがでしょうか。そうした製品を通販で購入することができます。治療器の種類によっては真性の陥没乳首の場合でも改善が見込めると宣伝されている物もありますが、すぐに効果が出るわけではなく、期間を要する場合がほとんどです。治る確率など、しっかりと説明を読んで、正しく使って頑張ってみてください。

クリニックで行う陥没乳首の治療法

陥没乳首の治療は、美容クリニックのほかに形成外科や産婦人科でも受け付けていることが多いです。軽度や重度などの診断はもちろんですが、悩みや体質などの色々な面から治療法を相談することが出来ます。妊娠中の方は産婦人科の診察の際に相談すると、助産師によるマッサージ指導やアドバイスが受けられる場合もあります。また、手術が必要だと判断された場合は、仮性陥没乳首の場合で1時間弱、真性陥没乳首は2時間程で終わる場合が多いです。また、抜糸や経過などで通院することになりますが、入院を伴うほど大きな手術ではありません。施術方法はクリニックによって異なりますので、しっかりとカウンセリングを受けて相談することをお勧めします。

手術をする際の注意事項として、万が一、手術時に乳腺や乳管を傷つけることがあれば授乳が出来なくなる可能性もあるという事を考えておきましょう。縫合ミスが原因で乳頭が壊死してしまったという例もあるようです。そうならないためにも、なるべく実績のあるクリニックを探して相談するようにしてください。

手術には保険が適用される場合がある

クリニックでの陥没乳首の治療ですが、保険が適用される場合があります。重度の場合や、40歳未満で授乳の可能性がある場合などの諸条件がありますが、費用をかなり抑えられると評判です。ただし、すべてのクリニックが保険治療を行っているわけではありません。最終的には医師の判断で保険可能かどうか決まることが多いようです。

まとめ

陥没乳首の方はとてもデリケートな問題の為、隠している方が多く、比較的多い症状にも関わらず、自分だけの悩みだと思ってしまうケースは多いのではないでしょうか。見た目の改善も重要ですが、陥没乳首の治療は、美容整形という視点だけでは無く、予防医学としての役割もあります。手術になると覚悟が必要になり、心配なことも出てきますが、まずは自らの状態や心配なことを経験豊富な専門家に相談することから始めてはいかがでしょうか。