シミ・あざの知識を身に付けるのが大事

シミやあざを取りたいと思っても、リスクや副作用を考えるとなかなか治療に踏み切れないのが実情ではないでしょうか。しかし、いつまでもシミやあざを放置するのは嫌ですよね。シミやあざの治療に関する知識を身につけ、納得した上で治療を受けるのが得策だと言えます。

シミ・あざの種類について

シミとあざの違いを説明することはできますでしょうか?シミやあざの種類によっては、見た目だけで判断するのが難しいものがあります。外傷によるあざ(紫斑)は特徴的なので割と簡単に判別できますが、それ以外の区別は非常に難解です。見た目が難しいシミとあざの違いを一言で説明するなら、シミは年齢を重ねていくに従って増えるもの、あざは生まれた時からあるものになります。

シミには老人性色素斑や肝斑、ソバカスなどいくつかの種類があります。一方、あざは先天性の母斑と後天性の紫斑の2種類で大別することが可能で、母斑で最も有名なのは蒙古斑ではないでしょうか。日本人だと青いあざになることが多く、10歳になるまでに自然と消えるものですが、稀に残ることがあります。

治療法はいくつかありますが、加齢とともに増えて色が濃くなっていくシミやソバカスを、美白化粧品を使用してのお手入れのみで改善するのは難しいものです。そのような際に効果的な治療がレーザーです。その中でもQスイッチルビーレーザーやYagレーザーによる治療は、シミやあざに働きかけ、メラニン色素のみを除去することで美肌効果が期待できる治療方法として人気を集めています。

レーザーによるシミ・あざ治療のリスクや副作用

皮膚の治療に用いるレーザーの光は身体への負担が少ないこともあり、生後半年程の赤ちゃんから使用することが可能です。しかし、QスイッチルビーレーザーやYagレーザーなどのようにレーザーを照射して行う治療に、リスクや副作用が全くないというわけではありません。一例を挙げますが、レーザーの照射後に皮膚が赤みを帯びたり火照ったりすることがあります。また光が強すぎることや治療の間隔が短すぎることが原因で皮膚が白っぽくなったり傷ついたりする場合があるとのこと。もちろん、これらは全ての方に生じるわけではなく、敏感肌の方や肌の弱い方、そして強い光を照射した際などに起こると言われています。照射後に赤みが生じた際には、保冷剤を用いて肌を冷やすことで赤みや火照りが消える場合が多いです。注意事項として、レーザー治療によってシミがなくなったとしても、根本的にシミができない肌になったわけではありません。再びシミができる可能性は普通にあり、しっかりとケアに努めることが重要になります。

外用剤によるシミ・あざ治療のリスクや副作用

実際の治療ではレーザーと外用剤など、複数の方法を用いてシミ・あざを回復に向かわせることが多いです。一般的に、シミ・あざ治療をする際は、トレチノインやハイドロキノンなどを使うことが多いようです。しかしレーザーと同じく、外用剤による成分が原因で起こり得るリスクや副作用もあります。

トレチノインにはシミの元となるメラニンを古い角質とともに体外へと排出する作用があります。加えて、シミを解消しつつ予防することも可能です。このようにメリットの多いトレチノインですが、角質を剥がす働きがあるため、皮膚の皮がむけて赤くなったり炎症を起こしたりする場合があります。またトレチノインを使用した後に紫外線を浴びることで、肌の炎症をより悪化させてしまうことも。トレチノインはシミなどに優れた力を発揮する反面、使い方次第でリスクを高めてしまうこともあるのです。

一方ハイドロキノンは、シミの原因に深く関わっている酵素の働きを抑える作用があります。その結果としてメラニンの生成を抑制し、シミを防ぐことが出来るのです。このハイドロキノンは、高い効果を期待できる一方で、腫れやかゆみなどの副作用を伴うことがあると言われています。

まとめ

高い効果が期待できる治療は、往々にしてリスクを伴うことが多いと言えます。リスクがあってもシミやあざを取りたいという場合には、まず自分のシミやあざがどのタイプなのかをよく理解する必要があります。そして治療法のメリットやデメリットをしっかりと把握し、納得した上で治療を受けましょう。実績のある、技術の優れた医師を探せるか否かによっても結果が違ってくるため、後悔しないためにも最も安全で効果的な治療を受けたいものです。