アキュチップってなに?
シミや赤みの治療には様々なものがありますが、シミの元となるメラニン色素や、赤みの元であるヘモグロビンに働きかけて改善をしていく治療機器としてアキュチップが評判です。このアキュチップはピンポイントにフラッシュを照射し、狭い範囲の治療が可能として人気を集めています。
アキュチップ治療の効果とは?
アキュチップの波長は赤い色や茶色に反応するため、従来の機器では反応が鈍かった薄いシミの改善にも有効です。また照射範囲が狭いということは、周辺の正常な皮膚に負担をあまりかけることなく、ピンポイントに治療することができます。Qスイッチルビーレーザーのような高い効果を見込めませんが、炎症後に色素沈着を起こすといったリスクが低く、それにより人気を集めているようです。
アキュチップが特に有用なのは、薄いシミやニキビ、ニキビ跡の赤みだと言われています。シミに光を照射することでメラニン色素が破壊され、それによりシミが改善されていきます。施術時間は、小さなシミ数個の場合は5~10分程。症状にもよりますが、1回の治療で効果が現れることが多く、定期的に3~5回程の照射を行うことで、一層シミが目立たなくなっていきます。
アキュチップとライムライト
アキュチップと同様の光治療機器に「ライムライト」があり、こちらも薄いシミに効果的な治療だと言われています。またライムライトは日本人の肌に特化しており、徐々にシミを薄くしていく治療機器として人気を集めています。その治療対象ですが、ライムライトはシミやソバカス、肝斑に高い効果が期待できるほか、肌荒れや小ジワ、毛穴の開きなどの改善に適しています。一方、アキュチップは従来反応が見られなかった薄いシミや小さなシミ、ソバカス、老人性血管腫、毛細血管拡張症などに効果を発揮します。
施術時間は症状、および範囲によって異なりますが、どちらも一部分10分程。ただしライムライトを顔全体にする場合は30分程掛かるかもしれません。なお、アキュチップはピンポイント処置が売りになりますので、顔全体に対して使うことはほとんどありません。施術費用は、ライムライトの場合は照射範囲が広いため、1回の治療(顔全体)で20,000~30,000円程のクリニックが多いようです。一方、アキュチップの相場は1照射当たり2,000~3,000円程だと言われています。
アキュチップの施術法と施術後の注意
アキュチップは照射する際の痛みがほとんどないと言われる程、他のレーザー治療と比べで痛みの少ない治療です。その具体的な治療の流れですが、まず照射する部分のメイクをクレンジングなどで落とします。次にシミのある部分に光を連続的に照射していきます。その際も、照射する部分を冷却するクーリング機能により痛みを感じにくくさせてくれます。アキュチップには施術後から回復するまでのダウンタイムがほとんどなく、施術後すぐにメイクをすることが可能です。施術後の注意としては、光を照射した部分の皮膚が活性化されることで紫外線の影響を受けやすくなるため、紫外線対策をしっかりとすることが大事です。施術後3ヶ月程は日焼け止めを塗るなどして、炎症性色素沈着を起こさないように気をつけましょう。施術当日の洗顔は可能ですが、ぬるめのお湯で軽く触れる程度にし、照射した部分を刺激しないようにしてください。稀に色素沈着が起こる場合がありますが、その多くは数ヶ月程で落ち着くと言われています。
アキュチップは、ダウンタイムのほとんどない治療法だと言われていますが、やはりリスクや副作用が出る可能性はあります。施術後に赤みが出たり、ほてりが続いたりすることがあるほか、シミを体外へと出す過程ではメラニンが表皮に浮き上がるため、一時的にシミが濃く見えてしまうことも念頭に置いてください。その後かさぶたになり剥がれ落ちますが、治療を受ける際は、大事な外出予定が1週間程ない時期にすることをお勧めします。