メラニン色素のみを除去するQスイッチルビーレーザー

鏡を覗いたら、いつの間にかシミができていた・・・ということはありませんか?一度できたシミを解消するのは容易なことではありません。しかし最先端の医療機器を使えば、シミを比較的容易に除去することが可能です。
そしてQスイッチルビーレーザーは、皮膚の内部にあるメラニン色素を破壊することに特化しているレーザー治療器具で、炎症などを極力抑え、傷を残さずにメラニン色素のみの除去が出来ると期待されています。

Qスイッチルビーレーザーの効果

Qスイッチルビーレーザーは、メラニン色素の吸収に優れているレーザー機器で、シミやあざ、ほくろなどの治療に対して、特に優れた効果を発揮します。またソバカスやイボ、先天的な青あざ(蒙古斑)などにも有効として知られています。そして治療箇所は幅広く、顔や腕、手の甲といった紫外線に当たりやすい部位にできる老人性色素斑(いわゆる普通のシミ)に対して高い効果を発揮します。正常な皮膚を傷つけることなくメラニン色素のみに反応して破壊するこの治療法は、シミで困っている方からかなり評判です。

Qスイッチルビーレーザー以外にも代表的なレーザーは存在し、QスイッチYagレーザーはかなり有名ではないでしょうか。ただし、QスイッチYagレーザーの光はQスイッチルビーレーザーの光に比べて波長が短いため、薄いシミに対しては吸収されにくくなっています。その点Qスイッチルビーレーザーは薄いシミにも効果的で、人気の治療法として評判です。ほかにも、Qスイッチアレキサンドライトレーザーというものがあり、こちらは非常に濃いシミの除去、もしくは脱毛で使われることが多いようです。

Qスイッチルビーレーザーのリスクと副作用について

シミやあざを安全に除去することが期待されているQスイッチルビーレーザーですが、全くリスクや副作用がないわけではありません。通常、レーザーを照射した部分はかさぶたになり、ピンク色になって正常な皮膚になりますが、レーザーの熱で炎症が起こることで、色素沈着を起こす可能性があります。そのような際には外用薬によって炎症を鎮めますが、元通りになるまでには3ヶ月~半年程かかると言われています。またレーザーの照射後は皮膚の状態がデリケートになっており、紫外線を浴びることで新たなシミを生じさせてしまうことがあります。新たなシミを予防するためにも、専用の化粧品を使うか、できる限り紫外線を浴びないように注意しましょう。

副作用は自分のケア不足でも起こる?

Qスイッチルビーレーザーは、数多くのクリニックで用いられているレーザー機器であり、その名も広く一般に知られるようになりました。以前に比べ気軽に治療ができることで施術を受ける方が増加し、それにより副作用を訴える方も増えてきたと言われています。副作用には、施術者の技術不足による失敗、レーザーの光や成分に適さない体質、自分のケア不足などが考えられます。このうち、未然に防ぐことのできる副作用は自分のケア不足によるもので、しっかりと施術後のケアをすることで、副作用を最小限に抑えることが出来ます。

施術後のケアは「創傷治癒」が全てと言ってもよいかもしれません。傷などができた際に正しいケアを怠ると、治癒が遅れるだけでなく醜い傷跡を残してしまいます。傷のある部位を清潔に保ち、むやみに触れないようにすることで、副作用を軽減することが可能です。レーザーによる副作用は気にならないほど小さいものがほとんどですが、過信せずにしっかりと対策を心掛けてください。

Qスイッチルビーレーザーは何回受ければいいの?

Qスイッチルビーレーザーの効果はシミの状態や面積などによって異なりますが、一般的には5~6回の施術で効果を実感する方が多いようです。2~3回の施術で効果が現れ、自己判断で治療をストップする方もいるようですが、それにより消えかけていたシミが再発してしまう可能性があるため、自己判断はせずに医師と十分に話し合いながら決めていきましょう。無料でカウンセリングを実施しているクリニックが多数ありますので、気になる方は、一度相談に訪れてみてはいかがでしょうか。